1923年創業、東京墨田区の「LEATHER LAB TOKYO」。
「世界に誇れるメイドインジャパンの羊革」を東京から発信しています。
今回は、「T.M.Y’s Co.,Ltd. / LEATHER LAB TOKYO」の代表取締役社長である渡邊 守夫様に、インタビューの機会を頂戴しました。
- 「T.M.Y’s Co.,Ltd. / LEATHER LAB TOKYO」代表取締役社長
- 創業 : 1923年(大正12年)
- 設立 : 2006年(平成17年11月11日)
- 所属団体 : 日本タンナーズ協会、江東製革事業協同組合、関東染革協同組合
- 事業内容:羊・山羊他の染色、仕上げ加工、フィルム・箔・型押し他のデザイン加工
ぜひ最後までご覧ください。
「LEATHER LAB TOKYO」はどんな革を作っているの?
「LEATHER LAB TOKYO」は、上質な革の製造・加工と、オリジナルの革製品の製作を行うタンナーです。
メインの素材として作られる羊革は、ラムレザーの中でも最高級と言われるスペイン・エントルフィーノ産のもの。
こだわって仕入れた素材を、高い技術力を駆使して、時代のニーズに合わせて染色・加工します。
近年では、ヨーロッパ・イタリア風の柔らかく触り心地の良い、革らしさを活かした風合いの革が好まれる傾向なのだそう。
撥水加工を施した雨や汗が中に染み込みにくい革や、ウォッシャブルレザーといった洗濯できる革など、デザイン性だけでなく機能性も優れた革を作っています。
「LEATHER LAB TOKYO」の革は、ホームページ上でも1枚から購入することができます。
オンラインストアを見ているだけで胸が高鳴るような、豊富なカラーバリエーションと美しい質感は一見の価値あり。
オシャレなロゴ入りのオリジナル商品、長財布やカードケースなども販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
\革1枚から購入可能!/
「LEATHER LAB TOKYO」はどんな会社?
「LEATHER LAB TOKYO」の大きな魅力の一つは、200色もの豊富なカラーバリエーションです。
これほどの色数の在庫を揃えているタンナーは、世界的に見ても希少です。
美しい革の色は、徹底的に管理されたきれいな水から作られます。
作り手の想いを聞きながら、こだわりの革づくりの工程を見ることができる、工場見学も人気です。
2020年に建て直された新社屋で、100年続く「LEATHER LAB TOKYO」の革づくりを見学したい方は、こちらからメール・お電話にてご予約くださいね。
2024年の2〜3月頃には、オリジナルブランドのショップOPENが予定されています。
羊革の特性を活かした洋服・ファッション雑貨の試作を繰り返しているのだそう。
老舗タンナーならではのノウハウと「LEATHER LAB TOKYO」の時代を読むセンスが組み合わさって、どんな素敵なアイテムがリリースされるのか?
とても楽しみですね。
- 住所:〒131-0042 東京都墨田区東墨田3丁目14番3号
- TEL:03-5630-8189
- Email:info@leatherlabtokyo.com
- Official Website
「LEATHER LAB TOKYO」社長に聞いた革の魅力
「良質な革・革の魅力」は、用途や目的によって変わります。
エレガントにオシャレを楽しみたいのか?アウトドアで外で着用したいのか?
同じ革製品でも、シーンによって適したものが異なります。
柔らかさや軽さ、肌に馴染むようななめらかな質感を求めるなら、羊革は最適です。
丈夫で堅牢性やツヤのあるものが良いなら、牛革がおすすめ。
革の経年変化を味わいたい場合は、タンニン鞣しの革なら【ベージュ→赤っぽい茶色→濃い茶色】と色の変化を楽しめます。
手垢や汗がついても目立たないものが良ければ、クロム鞣しの革がお手入れしやすいでしょう。
そんな風に、目的や状況に合わせたアイテム選びが出来れば、より愛着を持って革製品を楽しめますね。
合成皮革と違って、リペアすることが出来て、長く持ち続けられることが革の大きな魅力だと、教えていただきました。
\革の魅力をもっと知りたい方は/
「LEATHER LAB TOKYO」の地球環境保全への取り組み
皮革の安全性や環境対策を監査する国際団体「LWG(Leather Working Group:レザーワーキンググループ)」というものがあります。
2023年11月現在、日本で「LWG認証」を取得している皮革企業は2社のみ。
厳正な審査をクリアした企業だけが取得出来る「LWG認証」を得るため、現在「LEATHER LAB TOKYO」は審査を受けています。
世界的な有名ブランドをはじめとして、「LWG」に認証されたレザーしか扱わないというブランドが増えてきています。
地球環境への配慮や、従業員への配慮、電気・ガスなどのエネルギー使用量や、排水処理設備、仕入れ先の管理など、多岐にわたる項目で基準をクリアする必要があります。
「LEATHER LAB TOKYO」でも「LGW認証」の基準にかなう設備や環境を整備し、地球環境保全に取り組んでいます。
革は食肉の副産物として作られる、非常にエコな素材です。
その革が製造される設備も、環境保全に配慮されている革製品を選ぶよう、消費者としても心がけられると良いですね。
「LEATHER LAB TOKYO」まとめ:時代に合わせて進化し続ける老舗タンナー
100年続く伝統の技術を継承しながら、時代に合わせた革・革製品づくりをする「LEATHER LAB TOKYO」。
200色もの彩り豊かな美しい上質な革は、環境保全に配慮した設備を整えた新工場で製造されています。
革製品は、使うほどに馴染んできて愛着が出てくる上に、子供の代まで使えるほど長持ちさせることもできます。
「革の魅力は奥深い。副産物として生まれる革製品を、もらった命として最後まで大事に使っていただきたい」と語ってくださいました。
作り手の想いを直接聞くことのできる工場見学も、ぜひ参加されてみてくださいね。
お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
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