財布やキーケースなど、毎日の生活に寄り添うアイテムを生み出す「革のある暮らし」。
シンプルなデザインの中に、優れた機能性を兼ね備えた革製品を作り続けています。
今回は「革のある暮らし」代表兼デザイナーである澤田 治美さんにインタビューの機会を頂戴しました。
- 2017年 「革のある暮らし」革製品の制作をスタート
- 夫婦で「レザーソムリエBasic資格試験」合格
- 2020年 【理 kotowari® 旧 mini】
おもてなしセレクション 受賞
- 2021年 【理 kotowari® 新 mini】
おもてなしセレクション 受賞
「革のある暮らし」独自の構造の裏に隠された経緯や思いを知ることができるストーリーです。
ぜひご覧ください。
「革のある暮らし」途絶えることのなかった、ものづくりへの思い
まず初めに、「革のある暮らし」設立の経緯についてお聞きしました。
「元々はそれぞれ会社員をやっていたのですが、主人の体調の関係もあり、自分たちで仕事をしようということになりました。その中で主人が元々趣味でやっていたレザークラフトが仕事につながったという形になります。」
現在ではご夫婦で革製品を製作していますが、元々は会社員として勤めていたとのこと。
そこからご主人である澤田直樹さんの趣味であったレザークラフトが、「革のある暮らし」立ち上げに繋がりました。
「私は大学が工業デザインという学科だったので、人の役に立つものをデザインすることがすごく好きでした。主人もものづくりは好きで、先ほど言ったように趣味でレザークラフトを学んでいました。その趣味を知っていた知り合いの方が就労支援施設を立ち上げるというタイミングで、利用者の方にレザークラフトを教えてくれないかとお話をいただいたんです。それをきっかけに革製品を作るようになりました。」
「その就労支援施設で制作したものは、せっかくなので販売していこうということになり、サイトを立ち上げることもしました。その後その就労支援施設での活動は終わったのですが、せっかく環境も整えたしサイトも立ち上げたので、その作品たちを出していきたいという気持ちが強くなりました。そこから私たちでずっと続けていこうという決断をして、今に至ります。」
知り合いの方との繋がりで、就労支援施設でレザークラフトを教えることになった澤田さんご夫妻。
就労支援施設での活動が終わった後も、ものづくりへの思いが途絶えることはありませんでした。
数々の魅力的なアイテムを生み出す「革のある暮らし」のストーリーは、ここから始まったのです。
\ 今も続く、ものづくりへの思い /
「革のある暮らし」はじめは”つまらない”と言われた人気商品
「革のある暮らし」を代表するアイテムである、コンパクトな財布。
その中でも一番初めに作られた「理 kotowari® slim」が、どのようなストーリーで作られたのかをお聞きしました。
「就労支援施設でやっていたときは、みんなが作れるような無理のない形を基本にしていました。その中でコンパクトな財布やミニ財布が流行ってきたので、私たちも挑戦してみたんです。それでできたものを主人が知り合いに見せたところ、面白くないねと正直な意見をいただきました。結局のところ、薄いけど、それ以上の”買いたいな”と思わせる魅力が足りないということがわかりました。」
時代の流行に合わせて制作したコンパクトな財布は、思いのほか辛口な評価をいただいたとのこと。
独自の魅力が必要だと気づき、更なる改良が重ねられました。
「やっぱり、薄いだけじゃダメなんだと。他にないようなアッと驚くようなものを作らないといけないなと思いまして、それをきっかけに個性的な他に見ない財布を作ろうということになりました。他の物を参考にするのではなく、自分たちで考えて、これがいいってことを突き詰めましたね。それで一番初めに作ったのが『理 kotowari® slim』です。」
「初めに作った財布はただの折り財布で、留め具なんかも何も付けていなかったんです。でも留められていることで安心感が出るのではないかと考えたときに、何か今までにないものを作れないかなという考えに行きつきました。その留め具もデザインだけじゃなく、留める以外の機能も持たせられたらいいんじゃないかと。そこで主人が思いついたのがストラップ形式です。」
他にはない魅力を追求した先で生まれた『コーナーストラップ®』。
『コーナーストラップ®』は、ただ財布を留めるだけでなく、カードの飛び出し防止や折り畳みの際にズレないようにする機能が備わっています。
優れた機能性とスタイリッシュなデザイン性を兼ね備えた、魅力的な財布が誕生したのです。
\ 小さな財布の中にある、豊かな機能性 /
「革のある暮らし」暮らしの中で美しくなる、こだわりの革選び
「革のある暮らし」で使用されている革は、経年変化が美しい点が特徴です。
長く使い続けることで、だんだんと革の魅力が増していきます。
そんな革へのこだわりについて、お聞きしました。
「主人が元々ブライドルレザーのようなハリとコシのある、ワックスが染み込んだ革が好きなので、そういった革に魅力を感じています。あとは作ったものは長く使い続けてほしいので、経年変化が美しい革を選ぶようにしていますね。この革を使っていったらどうなるんだろうというのは、すごく気にしているんです。」
「わたしたちの商品は財布などもそうですが、カチッっとした形のものが多いです。なのでコシのある革を選んでいますね。主に使っているのは『中村千之助商店』さんで作られている『ロロマレザー』という革です。この革は経年変化がとても美しく、始めはワックスが浮き出て白っぽい印象の革なのですが、使い込むほどに革が輝いていくんです。使っていくのがワクワクする革ですね。」
「革のある暮らし」では、中村千之助商店さんで作られているロロマレザーという革を使っています。
使い込んでいくと革の風合いが変化していき、独特な輝きが生まれるのです。
毎日使うことが楽しみになる、そんな魅力的な革を使用しています。
さらに「革のある暮らし」の人気商品についてもお聞きしました。
「『理 kotowari® slim』という薄さを追求した財布が人気だったのですが、もう少し現金やカードを入れたいという要望がありました。そこで作られたのが最新作の『理 kotowari® mini3』です。」
「理 kotowari® mini3」はコンパクトな財布でありながらも、現金やカードをしっかり収納できるのが特徴です。
普段の生活で現金やカードをあまり使わないけれど、いざという時にないのは不安だという方にオススメのアイテムとなっています。
財布をコンパクトなものにしたいけど、現金やカードを全く持ち歩かないのは心配な方は、ぜひ「理 kotowari® mini3」から試してみてはいかがでしょうか。
「他にはメガネケースも人気があります。眼鏡屋さんと一緒に制作したもので、眼鏡屋さんの視点からアドバイスをいただいて作ったケースなんです。」
「革のある暮らし」では財布の他にも、様々なアイテムを取り揃えています。
興味のある方は、公式オンラインショップからチェックしてみてください。
\ 現代の暮らしに欲しかった財布、「mini3」 /
「革のある暮らし」”デザインというものは、機能が備わったうえで生まれてくる形”
「革のある暮らし」ならではの、機能性を兼ね備えた独特のデザイン。
その裏には、ものづくりに対するこだわりがありました。
「私たちが心がけているのは、物を作るときに、そのお客様の心を動かすものづくりをしたいということです。私自身が大学で”デザインというものは、機能が備わったうえで生まれてくる形なんだよ”と教わってきたということもあり、美しさプラス使いやすさが一つになったものを作っていきたいなという思いがすごくあります。」
『コーナーストラップ®』をはじめとする、機能性とデザイン性を兼ね備えた機構の数々。
そこには、「デザインは機能を備えたうえで生まれる」という考えがあったのです。
コンパクトなデザインの中に、豊かな機能性が詰まっている「革のある暮らし」のアイテムたち。
ぜひ一度手に取って、その魅力を体感してください。
\ 「機能」あっての「デザイン」 /
「革のある暮らし」まとめ:お客様の暮らしを彩るものづくり
常にお客様の声に耳を傾ける「革のある暮らし」。
まさにお客様の声を取り入れる形で、久しぶりのクラウドファンディングが始まりました。
「『Creema』さんが運営している『Creema SPRINGS』というクラウドファンディング形式の販売サイトで、6/26から久しぶりにクラウドファンディングをすることになりました。」
『Creema SPRINGS』プロジェクトページ
https://www.creema-springs.jp/projects/lifewithleather
「以前からお客様から『スマートキーや鍵を入れられるお財布はありませんか』と問い合わせをいただいていました。私たちの財布はコンパクトであることがコンセプトだったので、大きくするとコンセプトから離れてしまうかなと葛藤していたんです。」
「でもそこで一度考え直して、お客様は単純にスマートキー・鍵・お財布という機能が備わったものが欲しいという思いがあるのだろうと思ったのです。そこでこだわりを無くして、それら3つをまとめて持ち歩けるAll in One キーケースを作りました。クラウドファンディングで先行販売を始める予定なので、興味のある方はぜひチェックしてください。」
現代の暮らしにおいては通常の鍵の他に、車のキーやスマートキーといったサイズの大きい鍵を持ち歩くことも多いです。
そんな暮らしにピッタリとマッチするAll in One キーケースが、「革のある暮らし」から生まれました。
クラウドファンディングで先行販売中とのことなので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
「他にないものを作っていきたいという思いがあるので、常にお客様の声に耳を傾けています。お客様から求められている以上の、心を動かせるようなものを、自分たちで考えて生み出していけたらいいと思います。」
お客様の心を動かすような、個性的なものを作り続ける「革のある暮らし」。
これからもお客様に寄り添いながら、人々の暮らしを彩るアイテムを生み出し続けます。
\ 現代の暮らしを便利にするアイテムたち /