「HushTug」は2017年に創業して以来、様々なレザーアイテムを製造・販売しています。
元々はモンゴルを拠点にしていましたが、のちに日本国内に拠点を移しました。
日本の革・日本の職人にこだわったものづくりで、商品の質やコストパフォーマンスで高い評価を受けているブランドです。
今回は「ラズホールディングス株式会社」の代表取締役である戸田 貴久さんにインタビューの機会を頂戴しました。
- 2017年 モンゴルでレザーブランド「HushTug」創業
- 2019年 準備期間を経て、オンラインストアでの販売を開始
- 2020年 コロナ禍によりカバン需要の落ち込み・物流の停滞などのトラブルに見舞われる
- 2022年 世界情勢の変化によりコストが高騰する
- 2022年 モンゴルから日本国内へ拠点を移し、革製品の生産を開始
偶然の連続で生まれた「HushTug」の創業エピソードや、ものづくりへの思いが詰まったストーリーです。
ぜひご覧ください。
「HushTug」ブランド設立経緯は偶然の連続
「HushTug」設立までには、多くの偶然が重なっていたと言います。
その経緯についてインタビューでお聞きしました。
「岡山大学を卒業したあとに地元鳥取の銀行に入りました。その後1年間でやめて上京し、当時Webマーケティングを学ぶ機会があったので、マーケティングの会社を作りました。もう10年位前のことですね。」
HushTugを創業する前に、Webマーケティング会社を作っていたという戸田さん。
そこからモンゴルとの繋がりができたのは、偶然の出会いがきっかけでした。
「会社が上手くいき始めたころ、半年くらい『何のために生きているのだろう』と思い悩む時期がありました。そのときにたまたまモンゴルとゆかりのある人と出会ったんです。その人が『これから日本とモンゴルをつなげる仕事をやるんだ』と言うので、全くノープランで付いていった。というのが一番最初です。」
驚くことに、戸田さんはノープランでモンゴルへ行くことを決めたとのこと。
偶然の出会いから計画なしにモンゴルへと飛び立った戸田さんでしたが、その先でもまた偶然の出会いが待っていました。
「通訳もいないし家もなかったので、モンゴルの知り合いを紹介してもらって話に行ったんです。そのカフェにすごい関西弁が流暢な人がいて、話しかけてみたら仕事で8年くらい関西にいたことがあるモンゴル人で、しかも偶然同い年でした。その人が通訳になってくれたんですが、実はその人はレザーブランドをやっていたんです。」
ノープランでモンゴルへ赴き、その先でレザーとの出会いを果たした戸田さん。
何の計画もなくモンゴルへ来た戸田さんでしたが、思いがけないところでビジネスのきっかけを手にしました。
ここから「HushTug」がスタートするのです。
「当時はレザー業界のことをほとんど知らなかったんです。それからモンゴルのレザー業界について調べると、すごい可能性がありそうだなと感じました。そんなところから、元々Webマーケティングをやっていたこともあり、通販で立ち上げてみようと始まったのが『HushTug』です。」
「アパレルはやったことがなかったんで、わかんないんだったら自分が欲しいものを作ろうと考えました。自分が上京した時に本革のバッグが欲しかったんですけど高くて買えなくて、もっと気軽に買えるブランドがあればいいのにと思っていたので、そこを目指すことにしました。」
「HushTug」はアパレルブランド未経験ながら創業されました。
戸田さんご自身が若いころに感じていた「本革アイテムの買いづらさ」を解決できるような気軽に買えるブランドを目指し、今日に至るまでレザーアイテムを作り続けています。
\ 偶然の連続で生まれた「HushTug」 /
「HushTug」ならではのこだわり、顧客目線のサービス
「今はモンゴルから撤退したので姫路のレザーを使っているのですが、日本の職人さんは研究熱心さがすごいですね。モンゴルのときは風合いや柔らかさなどの細かい調整ができなかったんですが、日本の職人さんはしっかり調整してくれます。こっちが知らないことまで提案してくれるので、親切丁寧ですね。」
「モンゴル人は良くも悪くも大雑把なんです笑。日本人はとても細かい仕事をするので、ものづくりをする上では良いところだと思います。」
モンゴルから日本へ拠点を移したからこそ感じる”日本人の仕事の細かさ”。
それはものづくりをする上でとても大事なことだと戸田さんは言います。
また「HushTug」の特徴的な取り組みとして、『30日間フリートライアル』と『原価の公開』があります。
これらの取り組みについて、どのような思いを込めているのかを話してくれました。
「革製品は大体数万円しますよね。そんな気軽に買えるものではないので、購入するときに不安な気持ちがあると思うんです。そういった顧客の不安や『うわ、失敗した』みたいな感情が嫌なので、その辺のリスクは全部こっちが負って、ちゃんと手に取って試してもらおうというのは最初から考えていました。製造原価を公開している理由は、お客様に不都合なことや隠し事なく、誠実なブランドでありたいというメッセージを込めてやっています。全てさらけ出すのがいいと思って始めました。こういった取り組みは、自分が消費者になったときのことを考えてやっています。」
他のブランドでは絶対にできない取り組みを行う「HushTug」。
その裏には、『常に消費者の立場になって考える』というこだわりがありました。
ネット通販で買うのが不安な方や、レザーの風合いやサイズ感などを確認したい方は、ぜひ30日間フリートライアルを利用して「HushTug」の商品を試してください。
購入後、お届けから30日以内であれば、返品・交換が無料なので、安心して購入できる嬉しいサービスですよ。
\ フリートライアルで試せる「HushTug」のアイテム /
「HushTug」シンプルを追及して作り上げたトートバッグ
「『レザートート』は創業後の一発目に作った商品で、5年ほど売れ続けています。究極のシンプルってなんだろうというところから、縫い目や金具をなくすなど色々模索した結果完成しました。」
「HushTug」一番の人気商品はシンプルなレザートート。
創業後に初めて作られたこの商品は、究極のシンプルを追及して作られたとのこと。
「シンプルなのでトレンドの影響をあまり受けず、長く売れ続けていますね。」
「HushTug」にはトートバッグ以外にもシンプルで上質なアイテムが多く取り揃えられています。
日本の革・日本の職人にこだわり、日々トレンドが変化し続ける時代の中でも使い続けられるシンプルなデザインのものばかりです。
「HushTug」では、30日間フリートライアルというサービスがあります。
お届けから30日間であれば、返品・交換が無料です。
30日間じっくり試せるので、オンラインで商品を購入する際には嬉しいサービスですよね。
興味のある方は、ぜひ公式オンラインストアからチェックしてください。
\ 時代に左右されないシンプルなトートバッグ /
「HushTug」が消費者に知ってほしいこと「日本の革は素晴らしい」
「元々モンゴルでやっていたからこそ、日本のものづくりの凄さを痛感しています。すごく腕がいいし、良いものを作っていると思います。ですがマーケティングやブランディングが今一つなんです。技術で勝負できる国なのに、衰退しているようなイメージがあるのがもったいないなと思っています。」
日本の革職人の腕は素晴らしいと語る戸田さんですが、マーケティングやブランディングが惜しいとのこと。
「HushTug」では日本の革と日本の職人にこだわり、世界へと売り出していきたいと語っておられました。
「『HushTug』は日本の革・日本の職人というところにこだわりを持っていて、これで世界に売っていきたいという思いがあります。ここからまた若い人たちが入ってきて、職人の仕事や技術が次の時代に続けばいいなと思っています。」
クオリティの高い日本の革を世界に売り込み、日本の革業界を盛り上げて未来へ残していきたいと語った戸田さん。
これからも「HushTug」は、世界に通用する日本の革をグローバルに発信し続けていきます。
\ 世界を目指す日本の革業界 /
「HushTug」まとめ:”真っ当”な仕事で革業界をハッピーにしたい
最後に、「HushTug」が大事にしているこだわり・思いについてお聞きしました。
「”真っ当にやろうぜ”というのを大事にしています。お客様にも職人さんに対しても誠実でありたいと思っています。無理に安く作るというのは嫌だなと思っているので、このような問題を次の時代に送らずにみんながハッピーになったらいいなと思っています。」
日本の革業界が存続・発展し続けるためには、お客様にも職人にも”真っ当”であることが大切とのこと。
誠実なものづくりをし続けていくことで、未来の革業界に携わる人たちが幸せになれるはずと、戸田さんは語っていました。
最後に「HushTug」が思い描く、今後の展望についても教えていただきました。
「今は通販メインでやっていますが、今後は店舗を出すことを決めています。店舗展開をすることで国内でのブランド力を高めていくことを短期的には考えています。中長期でいうと、海外に打って出ていくというのも決めています。」
まずは国内でのブランド力を高め、中長期的には海外進出も決めているとのこと。
その裏には、日本の革業界への思いがありました。
「今後日本の人口が減っていくことを考えると、今のままやっていくと日本の職人さんの仕事もなくなってしまう。そうならないためにはグローバルにやる必要があると思っているんです。ユニクロのように売上の半分以上を外資で稼ぐような、世界で稼げるようになろうというのを5年10年のスパンで考えているところです。」
高い技術力と研究熱心さを持った日本の革職人の仕事をなくしてはいけない。そんな思いから海外進出を目指す「HushTug」。
今だけ良ければいいという考えはなく、5年後10年後、さらには次の世代へと繋がる仕事を続けていきます。
\ 「真っ当な仕事」で日本の革を未来へ繋ぐ /