最高級の艶感!時計バンドの老舗「バンビ」の松阪レザーとは?

最高級の艶感!時計バンドの老舗「バンビ」の松阪レザーとは?

1930年に創業した時計バンド(ベルト)の老舗「BAMBI(バンビ)」。

現在は時計バンドに限らず、財布や名刺入れなどの革小物の製作・販売も行なっています。

松阪牛の革を使用したブランドや、業界初の防水クロコダイルなど、気になるアイテムが盛りだくさんです。

今回は、「株式会社バンビ」事業推進部Webマーケティング課の三谷悟志さんと仲谷健さんに、インタビューの機会を頂戴しました。

株式会社バンビ
  • 1930年 文京区に「舘林商店」設立(銀製品や喫煙具の卸売)
  • 1963年 「株式会社バンビ」に社名変更
  • 1989年 「株式会社ジュエリーバンビ」設立 宝飾業界に本格参入
    (現・バンビジュエリー株式会社)
  • 2006年 革小物の製作・販売開始
  • 2018年 業界初の防水クロコダイル「プレミアムクロコ」特許取得


ある人気漫画にも登場しSNS上でも話題になった「バンビ」の製品の魅力に迫ります。 

ぜひご覧ください。

目次

「株式会社バンビ」の松阪レザー「さとり」とは?その特徴とメンテナンス方法

和牛の最高峰である松阪牛の革を使ったレザーアイテムがあるのをご存知でしょうか。

「バンビ」の「SATOLI(さとり)」シリーズは、「松阪レザー」が使用された純日本製のブランドです。

「悟りの境地に到達したい」というものづくりへの想いから、「さとり」と名付けられました。

松阪牛のうまみの素である不飽和脂肪酸が溶けて革になじみ、コードバンのような艶を生み出すのが特徴です。

不飽和脂肪酸は人間の手の体温で溶け出すほど融点が低いため、革も経年変化で自然とつやつやになります。

ただ使っているだけで艶が増していくという面白みは、「松阪レザー」ならではのものですよね。

松阪牛はすべて雌牛なので、雄牛の革に比べると、きめ細かく傷がつきやすい面もあります。

その分、「松阪レザー」にしか出せない手ざわりのいい柔らかさと艶感を味わうことができます。

「バンビ」では、松阪牛独自の「トレーサビリティ」システムを活用。

一つひとつの製品に個体識別番号(JPナンバー)が刻印されています。

愛用の製品がどんな牛から作られているのか、調べることができるんです。

「トレーサビリティ」によって、本当に松阪牛が使われていることがわかりますし、なにより愛着が湧きますよね。

「株式会社三重県松阪食肉公社」が発行している「素材証明書」も添付されるので、購入の際も安心です。

「さとり」シリーズのメンテナンスは簡単で、柔らかい布で拭くだけで大丈夫。

松阪牛の革そのものに油脂が多く含まれているため、保革用のオイルは必要ありません。

レザーのクリームや防水スプレーを使っても問題ありませんが、特に気になる点がなければ布で拭くだけで十分です。

気軽に使えて特別感も味わえるのが「さとり」シリーズの魅力ですね。

\「さとり」についてもっと知りたい/

「株式会社バンビ」の「プレミアムクロコ」とは?その特徴とメンテナンス方法

業界初の防水クロコダイル「Premium Croco(プレミアムクロコ)」。

2018年に特許も取得している、非常に防水性の高い製品です。

通常、革への防水・撥水処理は、製作された革の表面に施されます。

しかし、「プレミアムクロコ」は、革の表面ではなく「なめし」の段階で防水機能を含浸させて作られています。

そのため、一般的な製品よりもはるかにすぐれた防水性を有しているのです。

もともとの時計バンドは、手洗い時に水がかかったり汗が染みたりすることで傷みやすくなるという欠点がありました。

「プレミアムクロコ」は、そんな水や汗に弱い時計バンドの常識を変えた画期的なアイテムです。

「プレミアムクロコ」には、「ナイルクロコ」という養殖のクロコダイルが使われています。

天然の「ラージクロコ」や「スモールクロコ」とは異なり、革地に傷が少なくきれいに整っているのが特徴です。

染色の際に油分を使っているので、使い込んでいくうちに自然な艶感が出てきます。

メンテナンスに関しては、「さとり」シリーズと同様に柔らかい布で拭くだけで大丈夫です。

むしろ、有機溶剤が入っているようなクリームを使うと、革にいい影響を及ぼさない可能性があります。

気になる場合は、「レプタイルクリーム」や「コロニル」の「エキゾチックスプレー」など爬虫類専用のケア用品をご使用ください。

レザー初心者でも扱いやすく、水にも強い「プレミアムクロコ」はさまざまな場面で活躍すること間違いなしですね。

\「プレミアムクロコ」についてもっと知りたい/

「株式会社バンビ」はどんな会社?「松阪レザー」に注がれた情熱

「株式会社バンビ」は、1930年に「舘林商店」として創業しました。

喫煙具や銀製品の卸売からスタートし、当時は時計バンドもメタル系のものを中心に販売されていました。

「バンビ」に事業拡大の転機が訪れたのは、1960年代のこと。

日本の大手時計メーカーから、時計にセットするバンドのオーダーがOEMの形で入ります。

時計メーカーからのオーダーをきっかけに、「バンビ」は自社工場の設立や海外に拠点を作るようになりました。

1970年代に入ると、「バンビ」は時計バンド単体での販売を開始し、自社ブランドを展開します。

そして、時計専門店や、百貨店、量販店と流通経路を拡大していきました。

「ブランド牛として名高い松阪牛の革を使って時計バンドを作りたい」

「バンビ」は、付属品として見られがちな時計バンドをブランドとして確立すべく、松阪牛の革の使用を計画します。

しかし、松阪牛の革が製品に使えるようになるまでには紆余曲折がありました。

肉牛の皮はもともと革製品に向いておらず、そのほとんどが廃棄されてしまっていたのです。

それでも、どうしても松阪牛の革を使って時計バンドを作りたいという想いから、当時の商品企画の課長は奮闘します。

その後「第三銀行」の支店長との縁から、「松阪商工会議所」「三重県松阪食肉公社」との繋がりができるように。

当時の課長は何度も「食肉公社」を訪れ、説明し、先方にこだわりと熱意を伝えました。

やがて松阪牛への情熱が伝わり、サンプルの皮を譲っていただけることになります。

これで松阪牛の革が作れると思いきや、「なめし」の段階で油脂がかなり出てきてしまう問題が発生。

試行錯誤を重ねたのち、ついに「松阪レザー」は完成します。

油脂を除去する特別な工程を組み入れたことで、ようやく製品として使えるようになったのです。

そんな「松阪レザー」を面積の広い商材に用いることで、もっと本来の艶を楽しんでいただけるのではないか。

こうしたものづくりへの想いの強さから、2006年に「バンビ」の革小物は誕生しました。

株式会社バンビの会社情報

「株式会社バンビ」のおすすめ&人気商品は?あの有名漫画家も愛用し話題に

「バンビ」いちばんのおすすめ商品は、「松阪レザー」を使用した「さとり」シリーズの財布です。

中でも、特に人気なのが二つ折り財布

某人気漫画で取り上げられたこともある商品です。

漫画の中で「さとり」の二つ折り財布が紹介されています。

また、「GREDEER(グレディア)アドバンティック仕上げ」もとてもおすすめです。

「アドバンティック仕上げ」のシリーズは、淡い色の上に濃い色の塗装が重ねられています。

使っていくうちに濃いほうの色が落ちていき、しだいに下の淡い色が見えるようになります。

日に日に表情を変えていく革のグラデーションを存分に楽しめる商品です。

「バンビ」の商品は、オンラインショップ「バンビクラフト」から購入していただけます。

また、各地に取扱店がありますので、ぜひお近くの店舗に足を運んでみてくださいね。

「バンビ」公式サイトの「ショップリスト」より、取扱い商品と店舗の検索が可能です。

「バンビ」では、クラウドファンディングも行なっています。

リターンとなるのは、人気商品「aioa(アイオア)」。

「All in “One” Action(オールインワンアクション)」の頭文字をとって「aioa」と名付けられました。

その名前のとおり、ワンアクションでお札、小銭、カードにアクセスできる実用性にすぐれた商品です。

「aioa」は若手の職人を中心に企画が進められ、使い心地や仕様にこだわりぬかれて製作されました。

情緒的価値をセールスポイントとしていた従来の商品とは異なり、機能的価値をセールスポイントとしています。

薄型のユニバーサルデザインで、利き手に関係なく使用できるため、多くの方から「使いやすい」と支持されています

機能性を重視したメイドインジャパンのコンパクト財布を、ぜひお手に取ってみてくださいね。

\素敵な商品が他にもたくさん!/

「株式会社バンビ」まとめ:心を込めたアイテムで人々の生活をより豊かに

「株式会社バンビ」の「松阪レザー」や革小物の魅力についてお分かりいただけたでしょうか。

「私たちは独創的、高品質な製品で人々の生活をより豊かにする」

これは、「バンビ」の事業目的として掲げられている言葉です。

「バンビ」はものづくりに対する強いこだわりと技術力を誇りながらも、適正価格での商品販売を続けています。

その根底には、私たち消費者に向けられた誠実な想いがありました。

「使用する方に喜んでいただいている姿を想像しながら、心を込めて製造するというのがうちのポリシーです」

「バンビ」の製品には、人々と、ものづくりに対する愛情がたくさん込められています。

ぜひ、あなたの生活に寄り添う「バンビ」のレザーアイテムを見つけてみてくださいね。

今回は、「株式会社バンビ」事業推進部Webマーケティング課の三谷悟志さんと仲谷健さんにインタビューさせていただきました。

お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

\「バンビ」のアイテムで生活をより豊かに/

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