「analogico」のワイルドな定番レザー「ミッスーリ」とは?

「analogico」のワイルドな定番レザー「ミッスーリ」とは?

東京・下北沢でアトリエショップを運営している「analogico(アナロジコ)」。

「永く使える鞄」をテーマに、シンプルかつ革の魅力にあふれたレザーアイテムの製作と販売を行なっています。

今回は、「analogico」の代表である末吉隼人さんと美紗子さんご夫妻に、インタビューの機会を頂戴しました。

analogico(アナロジコ)
代表の末吉隼人さんと美紗子さん
  • 2015年 東京・代々木に革鞄工房「analogico」を立ち上げる
  • 2020年6月 下北沢へ工房兼ショップを移転
  • 2024年3月 工房と店をワンフロアにまとめたアトリエショップをリニューアルオープン
  • 良質なイタリアンレザーを使った「永く使える鞄」をテーマに、鞄作りの全工程を下北沢の工房で手作業で行っている

「analogico」の定番レザーである「ミッスーリ」の特徴や、商品に込められた思いが満載のストーリーです。

ぜひご覧ください。

目次

「analogico」の定番レザー「ミッスーリ」はどんな革?その特徴と魅力

「analogico」の定番レザーである「ミッスーリ」。

「ミッスーリ」は、牛革のワイルドな表情を楽しむことができる、自然な風合いが特徴のイタリアンレザーです。

一枚の革のいたるところに、皮膚のキズやシワ、たるみや血管の跡などの牛の生きた証が表われています。

何度も足を運ばれたイタリアで「ミッスーリ」と出会い、ひとめ惚れに近い形でその魅力に惹かれたという隼人さん。

「たくさんのいろんな革を見てきましたが、ミッスーリほど革の風合いが自然に出ている革は見たことがないですね」

さまざまな模様があったり、不均一なところがあったりと、革のありのままの姿を味わえるイタリアンレザーです。

定番カラーのナチュラル、マローネ、ブラック。

そんな「ミッスーリ」のいちばんの魅力は、エイジングを楽しめることです。

「ナチュラルレザー」とも言われる「植物タンニン鞣し革」である「ミッスーリ」は、使い込むほどに美しく経年変化していきます。

表面にコーティングを施していない素上げの革であるため、水や油の吸い込みがよく、変化もしやすいです。

そのため、日常使いをしながら、エイジングの進み具合を楽しむことができますよ。

約4〜5年の使用でエイジングした様子です。

革の個性を引き出すデザインを大切にしている「analogico」では、レザーの自然な形を活かして商品を作る「Z企画」を行なっています。

この企画は、「ミッスーリ」の、切りっぱなしで不均一な縁(えん)の部分や大きな穴やキズ、焼印など、一見して使えないと思われるところをあえておもしろさとして捉えて製品に落とし込み、革の個性そのものを活かすというもの。

「唯一無二の、たまたま出たこういうおもしろいものを活かして製品を作ろうっていうのが“Z企画”です」

その一つひとつが異なる表情を見せてくれる「ミッスーリ」を使用したアイテムは、今や多くの方から愛用されています。

\ワイルドな革「ミッスーリ」が魅力/

「analogico」はどんなブランド?リニューアルオープンのアトリエショップも紹介

「analogico」は、2015年に東京・代々木にて立ち上げられました。

イタリア語で「analog(アナログ)」を意味するブランド名には、手仕事によって人のぬくもりを感じていただける製品づくりへの思いが込められています。

「analogico」で使用されている革はすべて、隼人さんがこれまでに見てきたものや知識の中で「これがいい」と直感した選りすぐりのものです。

「同じ一枚の革でも、ツルっとしていたりシボやトラがすごかったりといろんな表情のところがあるので、一つのお財布を作ってもぜんぜん違うものができるんです」

ワイルドな革のおもしろさが全面に出るような製品を、メンバーの皆さんで意識して、一つひとつ手作業で製作しています。

2024年3月1日に、「analogico」のアトリエショップがリニューアルオープンしました。

代々木にアトリエを構えて活動していた頃は、工房とお店が一体となっていた「analogico」。

お客さんと直接コミュニケーションを取り、その時間と空間を楽しんでもらいながら購入していただくスタイルを大切にしていました。

2020年6月にアトリエショップを下北沢へ移転すると、物件の都合により、1階が店舗で地下が工房という形に分かれます。

「作っているところをお客さんが見に来られなくなってしまい、ちょっと思っていたイメージと変わってきたので、原点回帰するために思い切ってリニューアルすることにしました」

リニューアル後の「analogico」は、地下の工房が半分お店になっているため、職人の皆さんが実際に作っているところを見学しながら商品を手に取ることができますよ。

加工の様子を間近で見ながら気軽に相談もできるので、安心してお買い物ができますね。

「作っているそばから接客できるので、今のスタイルがすごくしっくりきています」

「analogico」では、お客さんとの距離感を何より大切にしながら、ぬくもりを感じていただけるレザーアイテムを日々製作しています。

analogico(アナロジコ)の会社情報

「analogico」の商品を長く愛用するためには?注意点やメンテナンス方法について

「analogico」のレザーアイテムを長く愛用するための注意点やメンテナンス方法を紹介します。

定番レザーの「ミッスーリ」は、素上げの革であるため経年変化が存分に楽しめる反面、水や汚れも吸い込みやすいという特徴があります。

万が一、水に濡れてしまった時はすぐに拭き取りましょう。

水滴を放置すると、そこだけシミになってしまうことがあります。

もしシミが残ってしまったら、シミを中心に全体を水拭きして周りと馴染ませてあげることでシミをカバーすることができます。

また、エイジングが進んで艶が出てくると、多少濡れてもシミは残りづらくなりますよ。

メンテナンス方法でいちばん大切なのは、乾拭きをすることです。

「ミッスーリ」も含め、「analogico」で使用しているイタリアンレザーはオイルを多く含んでいます。

乾拭きをすることで十分な艶が出るため、革の自然な経年変化を味わえますよ。

「できるだけきれいにエイジングさせたい」「お手入れしながら使いたい」という方には、「ラナパーレザートリートメント」の使用がおすすめです。

無色無臭の「ラナパーレザートリートメント」。

「ラナパーレザートリートメント」は、成分に有機溶剤などが使われていないナチュラルな保革用トリートメントなので、「analogico」のレザーとも相性が抜群。

表面に薄く塗り込むことで色が変わり、アイテムをよりきれいな状態で長持ちさせることができますよ。

3ヶ月から半年に1回の使用で十分な効果を発揮しますので、トリートメントも使ってお手入れをしたいという方はぜひ参考になさってくださいね。

「analogico」のレザーアイテムは、触って乾拭きを繰り返すことでよい経年変化を楽しめるものばかりです。

また、シミやキズがついてしまっても味わいの一つとして、臆さずたくさん使っていただくことが魅力的なエイジングにつながります。

日常使いしながら、革そのものの魅力を存分に堪能することができますね。

\革のエイジングも楽しめる/

「analogico」の人気&おすすめ商品は?革の質感を楽しめるアイテムが豊富!

「analogico」のいちばんの人気商品は、「カシメミニ財布」です。

手のひらサイズのコンパクトなお財布でありながら、お札、小銭、カード類を分けて収納できます。

嬉しい手のひらサイズの「カシメミニ財布」。
見やすく取り出しやすい設計になっています。

小銭入れ以外のすべてのパーツは、一枚の革を縫わずに折りたたみ、「カシメ」という金具で留め合わせて形が作られています。

ミシンを使わずに「カシメ」で留めています。

シンプルな作りとなっているため壊れにくく、長く使っていただけるアイテムです。

手に取りやすいお値段ということもあり、「カシメミニ財布」の購入をきっかけに「analogico」のファンになる方も多くいらっしゃいますよ。

また、トートバッグの「マイバッグ」も非常に人気があります。

軽くて大容量の「マイバッグ」。

「analogico」の定番レザー「ミッスーリ」には、厚みのタイプが三種類あります。

鞄には中間の厚みのものが使われることが多いのですが、「マイバッグ」に使われているのはいちばん薄い革です。

新品時のハリのある状態から、使い続けていくうちにまるで布バッグのような柔らかい質感に変化していきます。

一番薄いタイプのミッスーリレザーを使用。

「艶や色の変化が出るのも革の魅力ですが、質感が柔らかく変わっていくのも魅力の一つで、それがすごくよく出ているのが“マイバッグ”ですね」

持ち手もステッチをかけて作られているため、持ちやすく、自由な使い方ができますよ。

A4や13インチPCも入るので、大容量のバッグをお探しの方はもちろん、革の柔らかな風合いを楽しみたい方にもおすすめです。

平らにもなるスリムな形。
荷物を入れるとふっくらしたフォルムに。

「analogico」の商品は、アトリエショップまたは公式オンラインショップにて購入が可能です。

オンラインショップでも、工房からお客さんのもとへお届けするために、メンバーの皆さんが自分たちで紡いだ言葉や撮影した写真を用いて、思いを込めて情報を発信していますよ。

ワイルドな革を使用した「analogico」の商品は、一つひとつの表情が異なるため、どんな風合いのものが手元に来るのかは届いてからのお楽しみとなります。

美紗子さん考案の「ティッシュボックスケース」。
デコボコした表情のもの。
ツルっとした表情のもの。

「こういう表情がいいというのはオンラインショップでは選べないのですが、唯一無二の表情だからこそ面白い、と感じていただけたらいいなと思います」

ポップアップイベントへの出店の機会などもありますので、ぜひ「analogico」の公式サイトで最新情報をチェックしてみてくださいね。

\シンプルで使いやすいラインナップ/

「analogico」まとめ:唯一無二のワイルドな革の個性を大切にするブランド

「analogico」の定番レザー「ミッスーリ」や商品の魅力について、お分かりいただけたでしょうか。

たくさんのお店がある中で、消費者の方がどこに魅力を感じるのかというのは人それぞれですよね。

ワイルドな革をセレクトして製品づくりを行なう「analogico」のように、その特徴もお店によってさまざまです。

「いろいろ見て知った上で、“ああ、やっぱりanalogicoがいいな”と言っていただけたら嬉しいですね」

多様な革や商品の中から自分にとってしっくりくるお店を探してほしいと、隼人さんはインタビューの最後に語ってくださいました。

ツルツルも、シボシボも、唯一無二の個性。

そんな革の個性を活かし、一つひとつの製品を大切に作り続ける「analogico」のアイテムを、ぜひお手に取ってみてくださいね。

今回は、「analogico」の代表である末吉隼人さんと美紗子さんご夫妻にインタビューさせていただきました。

お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

\ワイルドな革の個性を味わえる/

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