「LONA」が作り出す、”持つ人を引き立たせるアイテム”とは

「LONA(ロナ)」は浅草にアトリエ店舗を構える革鞄ブランドです。

持つ人の魅力を引き立たせる佇まい『NOBLE CRAFT』をコンセプトに、上質な革を使った革製品を作り続けています。

今回は「LONA」の代表である青木 さくらさんにインタビューの機会を頂戴しました。

「LONA」
代表 青木 さくらさん
  • 1988年 福島県出身
  • 2009年3月 宮城文化服装学院 / デザイン科卒業
  • 2013年7月 株式会社ヘルツ入社 / 革鞄のデザイン及び制作技術を学ぶ
  • 2020年6月 革鞄ブランドLONAをスタート
  • 2021年3月 浅草にアトリエ店舗をOPEN

ものづくりに対する思いや、こだわりを感じられるストーリーです。

ぜひご覧ください。

目次

「LONA」というブランドが生まれるまで

シンプルながらも上品なアイテムを数多く取り揃えている「LONA」。

そんな「LONA」の立ち上げ経緯についてお伺いしました。

「宮城文化服装学院は服をメインに作る学校なんですが、レザーを扱う授業があったんです。それが面白くて、もともと手を動かして物を作ることが好きだったので、そんな仕事をやりたいなと思ったのがきっかけです。でもそういう仕事は少なくて、結局ご縁がなく、アパレル系の仕事に就職しました。」

今では数多くのレザーアイテムを作り上げている青木さんですが、もともとは違う仕事に就いていたとのこと。

しかし”レザーが好き”という気持ちは持ち続けていました。

「卒業して4年くらいは、仕事でアパレルをやりながら趣味で鞄を作っていました。やっているとずっと楽しかったので、やっぱりこれを仕事にしたいと思い始めました。それで24歳の時に革鞄を作るメーカーに職人として就職しました。そこから合計7年務めて、2020年に独立をしました。そのときに『LONA』というブランドを立ち上げたんです。」

革のアイテムが好きだという気持ちは、就職した後もその熱が冷めることはありませんでした。

そして革鞄を作るメーカーでの下積みを経て、ついに「LONA」が生まれました。

「専門学校の頃に、自分が作った作品を見て友達が『すごい欲しい!』と言ってくれて、自分で作ったものを欲しいと言ってくれることがすごく嬉しかったんです。」

「知り合いのギャラリーを借りて自分で作った革小物や鞄を販売したことがあるのですが、それがめっちゃ売れたんです(笑)。単価はすごい低いですよ。数百円とか、洋服で高くても8,000円くらいです。でもこういった成功体験が忘れられなくて、自分でデザインして、作って販売するということに憧れを持っていました。メーカー勤めだった時も『自分だったらこうしたい』という気持ちが人一倍強かったので、やっぱり自分のブランドというものに対する憧れは大きかったです。」

ものづくりを愛する気持ちは、学生の頃から培われていました。

自分で作ったものを、誰かが手に取って、使ってくれる。

そんな体験の中から、自分でブランドを持つということに憧れを抱いていったのです。

\ 学生時代から続くものづくりへの情熱 /

「LONA」が商品に込めた思い『持つ人を引き立たせる立ち振る舞い』

青木さんに「LONA」のブランドコンセプトについてお聞きしました。

「LONAは『NOBLE CRAFT』という言葉をコンセプトにしています。職人の作った鞄というと、なんとなくゴツゴツしていてステッチも太いようなイメージがあると思います。でもLONAは手作りの物でも上品であるということを大事にしています。」

「いつも意識しているのは『持つ人を引き立たせる佇まい』というイメージです。鞄自体が華やかであることとか、そこにあるだけで素敵ということじゃなく、その鞄を持っている人が素敵に見える様を目指しています。それが小物類の役目だと思っているんです。」

鞄は主役ではない。あくまでその人自身を引き立てることが役目であると青木さんは語っていました。

手作りでありながら、繊細で上品である。

そんな「LONA」のアイテムは、デザインだけでなく革にも強いこだわりがあるとのこと。

「LONAではイタリアの老舗タンナーであるLOSTIVALE社の革を使用しています。100%天然素材のグリースを使っているので、環境にも優しいし天然素材ならではの自然な風合いが出るんです。使い込むことで油分が染み出てきて、ナチュラルな美しさが増してきます。」

『BULGARO / ブルガロ』

「イタリアンレザーの中でもトップクラスに油分が含まれているので、使っているだけで自然に油分が染み出てツヤツヤになるんです。色味も自然由来のものだけあって落ち着いた上品な色味になっています。その辺りがLONAの商品と相性が良いということもあり、LOSTIVALEの革を選んでいますね。」

「LONA」のアイテムは油分を多く含む革を使っているため、普段使いしているだけで綺麗なツヤが出てきます。

使いながら革の変化を楽しめるのも、「LONA」のアイテムの大きな魅力です。

\ ”持つ人を引き立たせる”ことへのこだわり /

「LONA」人気商品の『bit case』幅広く使える万能ケース

革鞄の他にも魅力的なアイテムを多く取り揃える「LONA」。

中でも一番人気の商品について聞いてみました。

「一番多く売れているのは『bit case』です。税込み2,200円でお手頃価格になっています。金具を自分で付け替えられたりとか、用途がコインケース・キーケース・印鑑ケースなど、幅広く使えるのが魅力です。色違いをリピートして買ってくれているお客様もいますし、ギフトとしても人気があります。」

『bit case』

革製品は高価なイメージがありますが、『bit case』は税込み2,200円とお手頃価格。

オプションでボールチェーン、印鑑マット、着脱式Dカンの追加が可能ですよ。

用途も幅広いことから、色違いで何個も購入するお客様も多くいらっしゃるようです。

『Box mini wallet italy』

「お財布だと『Box mini wallet italy』も人気です。多くのファンの方が持っているんじゃないでしょうか。サイズは小さいのですが、外側にボックス型の小銭入れもついていて、とても使いやすくなっています。」

『Box mini wallet italy』の金具は真鍮素材でアタマの部分(上部)が平たい為、ジーンズのポケットに直接入れても金具のあたりが気になりませんよ。

限定色 ネイビー 【販売期間 2024年 6/7(金)-6/30(日)】

「LONA」では、これらのアイテムの他にも様々なレザーアイテムを販売しています。

「LONA」の商品は、アトリエ店舗または公式オンラインショップで購入することができますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

\ お手頃価格で幅広く使える! /

「LONA」は革だけでなく『金具』にもこだわる

「LONA」のアイテムは、革だけでなく金具にもこだわりがあります。

そのこだわりについて、青木さんに詳しくお伺いしました。

「LONAのアイテムで使う金具でメインに使っているのは真鍮金具です。真鍮金具はエイジングしていくところが魅力で、使い込んでいくと色がくすんでいって風合いが変わっていきます。その性質がタンニン鞣しのイタリアンレザーと相性がすごく良いんです。」

イタリアンレザーと同じく、使い込むほどにエイジングしていくところが魅力の真鍮金具。

新品の状態ではきらめきがありますが、長く使っていると色がくすんでいきます。

段々と状態が変化していくところに、そのアイテムと過ごした時間の長さを感じられるでしょう。

「真鍮金具の町工場さんと連携して金具を発注しているんですが、真鍮金具の職人さんは最近どんどん減ってしまっているんです。革職人は結構人気がありますが、金具の職人はなりたい人があまり多くありません。弟子を取らずに自分の代で終わってしまう職人さんが多いのです。でも探せばまだまだ日本の技術を継承しているところはあるので、メイドインジャパンにこだわって作れるところを探すのが一番いいと思っています。」

真鍮金具はメイドインジャパンにこだわって選んでいるとのこと。

金具職人は年々減ってしまっているようですが、まだまだ技術の継承をし続けているところはあるのです。

革だけでなく、金具にもこだわる「LONA」。

「LONA」のアイテムを手に取ったら、革だけでなく金具にも注目してみてください。

\ 革とともに変化する真鍮金具 /

「LONA」まとめ:ものづくりの喜びは『誰かに喜んでもらうこと』

インタビューの中で青木さんに、お客様に伝えたい思いについて語っていただきました。

「店舗にお客さんが足を運んでくれた時に、『これずっと使っているんです~!』と言いに来てくれることがあって、それがとても嬉しいですね。もちろん新しく購入していただくのも嬉しいのですが、使っていただくことが何よりも嬉しいと感じます。『これが欲しいからお仕事頑張れます』とか『この鞄を見るとテンションが上がるんです』と言っていただくと、とっても嬉しいですね。」

学生時代から、ものづくりの喜びは「誰かに喜んでもらうこと」だった青木さん。

その気持ちは今も変わらず、愛用してくれているお客様に声をかけていただくことがとても嬉しいとのこと。

「自分の仕事は人の命に関わるような仕事じゃないです。だから極端なことを言うと、”なくてもいい仕事”だと思います。でも自分の作ったものが、誰かの人生に寄り添って、良いエネルギーを提供できるとすごい嬉しいんです。」

”自分の仕事で誰かに良いエネルギーを与えられることが嬉しい”と語った青木さん。

その思いは、ブランド名にも込められていました。

「LONA(ロナ)というブランド名はスペイン語で『キャンバス』という意味なんです。それは真っ白いキャンバスをイメージしていて、”自分は何にでもなれるよ”という思いを込めています。好きなものを身につけることで、なりたい自分になれる、自分の好きな未来を描けるっていうのを、LONAというブランドに込めています。そんな商品をたくさん作れたらいいなと思っているので、商品からも思いを伝えられるようにしたいなと思っています。」

好きなものを身につければ、気分が上がる。

繊細で上品でものを身につければ、そんな自分になれる。

「LONA」は”なりたい自分になれる商品”を、これからも作り続けます。

最後に今後の展望についてもお聞きしました。

「直近だと店舗の移転を控えています。もっと広い店舗になるので、革を通じてお客様と体験や交流ができるお店にしたいなと思っています。あとは、もっと海外のお客様に知っていただきたいと思っています。まだまだ海外からのご注文は少ないのですが、いつか海外でポップアップができたらいいなと思ってるんです。まだその予定はないですが、言っていると実現するかなと(笑)。」

「LONA」自身もまた、”なりたい自分”に向かって歩み続けています。

これからの「LONA」の歩みに、ぜひ注目してください。

\ なりたい自分へ、これからも /

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