「Japlish」のメイドインジャパンにこだわるものづくり

「Japlish」のメイドインジャパンにこだわるものづくり

Japlish(ジャプリッシュ)は「Japlish」「Martillo」というふたつのラインを展開し、日本の革を使用した革製品を製造・販売する福岡のブランドです。

「Made in Japan」「迅速な生産体制」「オーダー革製品を身近に」という3つの理念を掲げ、財布やバッグをはじめとする様々なアイテムを作り上げています。

今回はJaplishの代表である長島高輝さんにインタビューの機会を頂戴しました。

Japlish
代表 長島 高輝さん
  • 1978年 東京都出身
  • 1999年1月 独学でレザークラフトをスタート
  • 2002年8月 株式会社HERZ渋谷居工房に入社
  • 2009年1月 HERZを退社後Japlishをスタート
  • 2010年12月 福岡市港エリアにアトリエショップをOPEN
  • 2023年5月 福岡市山王エリアにアトリエショップを移転OPEN

「Made in Japan」へのこだわりや、お客様への思いが伝わるストーリーです。

ぜひご覧ください。

目次

「Japlish」命名のきっかけと立ち上げ経緯

現在では革職人として活躍する長島さん。

そんな長島さんが革業界に入ったきっかけについて教えていただきました。

「大学卒業間際にレザークラフトを始めたのがこの業界に入るきっかけでした。その後就職したのですが、趣味でレザークラフトは続けていて、「この楽しさを仕事にしたいな」と思っていた時に鞄メーカーのHERZ(ヘルツ)に出会い、転職しました。その後HERZが初めて東京以外の工房を出すことになり、立候補をして福岡に来たんです。そして2009年に独立してJaplishを立ち上げました。」

初めは趣味で始めていたレザークラフト。

いつしか「この楽しさを仕事にしたい」と考え、革業界に入ることになりました。

そして自ら立ち上げたブランド「Japlish」のブランド名には、ブランドコンセプトとリンクする意味合いがあるそうです。

「旅行好きなこともあって『旅行に連れていきたくなる』というのが最初のコンセプトでした。『Japlish』という言葉自体が『和製英語』という意味の他に『日本人が旅行などで使うヘタな英語』という意味があったので、自分にピッタリだと思って決めました。」

「とはいってもそうそう旅行にも行けないので、日用品としてカジュアルに使える革製品を目指しています。自分が使うことも想定していますが、私が考える製品はHERZ時代から女性向けのものが多かったので、女性からのオーダーも多いですね。メイン素材はコンビネーション鞣しのソフトレザーです。」

「Japlish」のアイテムはコンビネーション鞣しのソフトレザーで作られています。

使い始めから馴染みの良い柔らかさと発色の良さが特徴で、まさに日常で使うのにピッタリな使い心地になっています。

「『Japlish』を立ち上げてから5年ほど経ったころ、男性のお客様からしっかりめの革製品も欲しいというご要望が多かったので、別ラインとして立ち上げたのが『Martillo(マルティロ)』です。イタリア語でハンマーという意味の『Martillo』は、『自分も毎日ハンマーを使っているので、日々使う道具のように”Life Leather Style”を提供したい!』という思いで命名しました。」

別ラインの「Martillo」は、よりしっかりとした質感のオイルレザーを使用しています。

「Japlish」が女性に好まれる革質だったのに対し、「Martillo」は男性に人気のしっかりとした革質。

ふたつのラインで展開しながら、多くの人から愛されるアイテムを作り続けています。

\ ふたつのラインで展開するものづくり /

「Japlish」がこだわる日本の上質な革

「Japlish」が掲げる理念の一つにMade in Japanがあります。

中でも使用する革には強いこだわりがあるとのこと。

現在使っているのは、姫路の山陽様で作っていただいているコンビネーション鞣しの革をメインに使っています。ブランドを立ち上げてから現在まで数回、革は変わりましたが『日本で鞣されている革』という共通点があります。日本の革を使うのはやはり品質と色が安定しているのが1番の理由ですね。特に色は海外の革だとかなり不安定なので。」

ブランド立ち上げ以来、使用してきた革は全て日本で鞣された革。

「Made in Japan」にこだわることはもちろんのこと、品質の面でも日本の革は魅力的だそうです。

「イタリア革の経年変化の良さは十分知っているのですが、ショップにディスプレイすると色褪せがどんどん進んでしまうんです。そこまで急速な経年変化は求めていないので、コンビネーション鞣しレザーに落ち着きました。日本で日本人が作るので、材料も日本の革が良いなという思いもありました。」

そんな日本の革を使用して作られる「Japlish」で、特に人気があるのは「アコーディオン長財布」。

この商品の特徴についてお伺いしました。

「ブランド創設時には完成していたので、2009年から続くロングセラーの長財布です。マチがじゃばら状に開くのが特徴で、長い間ご好評いただいているアイテムです。イベントや販売店様でも人気となり、この製品から派生したポシェットタイプも人気となっています。」

「アコーディオン長財布」は優れた収納力が特徴。

しかしそれだけではなく、柔らかな革の質感やデザインも魅力的です。

バッグの中で人気なのは「がまぐちリュックサック」。

こちらは長島さんご自身も愛用されているようです。

「2017年ごろに自分が海外旅行で使うためのリュックとして開発したのがきっかけです。がまぐちは慣れると使いやすく、故障の恐れも少ないので今もMサイズのキャメルを愛用中です。革製ストラップ部分を革×PPテープにすることで抜群に背負い心地が良くなりました。」

『背負っていて疲れないリュックサックが欲しい』という要望を基に作られた「がまぐちリュックサック」。

ストラップ部分が革×PPテープになっており、手軽に長さを調整できる点が魅力です。

「Japlish」「Martillo」ともに、公式HPのオンラインショップにて商品を購入すること可能ですよ。

\ 日本の革を使った魅力的な商品たち /

「Japlish」が伝えたいこだわりと思い

「Japlish」がお客様に伝えたい思いについて、代表の長島さんにお聞きしました。

「最近の革製品はイタリアの革が使われているものが多いですが、Japlishで使う革は日本で鞣された革です。もちろんイタリアの革は極上ですが、日本で作られている革も素晴らしいんです。せっかく日本で作っているので、こだわりを持って日本の革を使っているということを知ってほしいですね。」

「また他にこだわっているのが、簡単に楽しめるセミカスタムオーダーです。オーダースーツは採寸など敷居が高いですが、Japlishのセミカスタムなら公式サイトでも糸色やネームを選ぶだけで簡単に楽しめます。今後は公式サイトや実店舗でもオーダーについて丁寧に説明して、より気軽にオーダーできるように充実させていきたいです。」

「Japlish」は「Made in Japan」を理念に掲げており、使用する革は国産のものを使用しています。

レザーアイテムはイタリアンレザーが使用されることが多いですが、国産の革の素晴らしさをもっと広めていきたいと語っておられました。

また「Japlish」はセミカスタムオーダーのサービスが充実しているところも魅力です。

お客様に革製品オーダーを身近に親しんで頂くため、ミシン糸や刺繍の色を変更しても追加料金が発生しないそうです。

糸の色の変更やネームを加えるだけで、自分だけのアイテムをオーダーすることができる嬉しいサービスですね。

自分好みのオーダーをすることで、より愛着の湧くアイテムになるでしょう。

\ 「Made in Japan」を理念に掲げるものづくり /

「Japlish」は注文から発送まで「10日間」

革製品は注文してから届くまで時間がかかってしまいがち。

しかし「Japlish」は在庫を持っていないにもかかわらず、注文を受けてから10日後には発送できるとのこと。

「オーダー品でも何か月も待ってもらうのは申し訳ない。という思いはずっとありますね。Japlishでは在庫を持たず注文を頂いてから作るのですが、それでも10日後には発送できるシステムにしています。この納期の短さはあまり広告などはせず受注量を抑えているので実現できています。」

「納期が延びると申し訳ないという思いの他にも、お客様が注文したことを忘れてしまったり、注文した時の高揚感が冷めてしまうこともありますよね。なのでお客様のことを考えたら、その高揚感が残っているうちに届いた方が嬉しいだろうなという思いがあるんです。」

革製品を注文すると、1~2か月ほどかかるのも珍しくありません。

「Japlish」では注文から10日ほどで発送されるため、注文した時の高揚感やワクワクが冷めないうちに手元に届くのです。

「また私が作っているのは芸術品ではなく日用品なので、細かいキズなどは気にせずに使っていただけると嬉しいです。金具などの修理もアフターケアとして承っているので、安心してお使いください。」

「Japlish」で作り出されるアイテムは、日常生活で気軽に使っていただきたいとのこと。

キズや汚れを気にせず、「Japlish」の魅力を存分に楽しみましょう。

\ ワクワクを冷めさせない迅速な対応 /

「Japlish」まとめ:日本の革の魅力を広めたい

最後に、「Japlish」の今後の展望についてお聞きしました。

「博多区の山王エリアという場所にアトリエ兼ショップがあるのですが、そのお店をもっと盛り上げていきたいですね。あまり観光地という感じではないのですが、徒歩18分とはいうものの最寄り駅は博多駅なんです。しかも福岡国際空港からはタクシーで5分の距離なので、海外からのお客様も増えていったら良いなあ。と思っています。」

オンラインショップだけでなく、実店舗も今後は盛り上げていきたいとのこと。

店舗に足を運べば「Japlish」の革の質感やサイズ感など、実際に商品を手に取ってお買い物ができます。

博多に旅行に行かれた際は、ぜひ店舗に足を運んでみてくださいね。

「そしてそれとは別に海外で販売をしてみたいですね。もともと海外一人旅が好きで、その旅で使うレザー製品を作るのがブランドのきっかけだったので。2019年の年末に台湾のハンドメイドイベントに参加して非常に楽しかった思い出があります。今は海外イベントへの参加は難しいのですが、いつか実現できたら。と思っています。」

さらに「Japlish」は『ふるさと納税の返礼品』の取り組みもスタートしたとのこと。

「HERZから独立した元同僚から『ふるさと納税の返礼品』についての話を聞いて2019年にスタートしました。「Japlish」を知らない人が知ってくれるきっかけにもなりますので、今後もバリエーションを増やして力を入れていきます。」

様々な形で「Made in Japan」の魅力を広め続ける「Japlish」。

これからも活動の幅を広げながら、日本の魅力を伝えていきます。

今回は、「Japlish」の代表である長島高輝さんにインタビューさせていただきました。

お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

\ 海を越えて日本の革を広める /

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